東アフリカのケニア・タンザニアと接していながら意外と地味な印象のウガンダ。でもその自然の豊かさや文化の高さは全くひけをとりません。
かつてイギリスの首相チャーチルに「アフリカの真珠」と呼ばれたウガンダの緑溢れる自然は今でも健在です。世界で2番目に大きい真水の湖でもあり、またナイル川の源流でもあるヴィクトリア湖を擁し、ナイル川の源流のひとつ‘白ナイル’もここから始まっています。源流を自分の目で見たい・・・という方は湖から川へ流れが変わる様子も見られます。
観光の魅力としてはやはりその変化に富んだ自然。サバンナを車で走るサファリだけでなく、ボートサファリ、森でのウォーキングサファリが魅力です。
何といってもウガンダには、いまや絶滅危惧種としても有名なマウンテン・ゴリラの半数以上が生息しているということ。しかも2箇所で別種のゴリラが見られるのです。さらにチンパンジーが観察出来る公園も数箇所あり、これだけ容易にマウンテン・ゴリラとチンパンジーが観察できる国は広いアフリカでもウガンダだけ。
ただし、ベストシーズンにマウンテン・ゴリラを観るための‘許可証’を手に入れるのは至難の業。何しろ1日にゴリラを見ることが出来るのは70数人の限定ですから。
一方、首都のカンパラは、他のアフリカの都市同様、ビルの建設ラッシュ。特に2007年に開催された英連邦会議を機会に、大型の高級ホテルも増え、道路も舗装工事が進みました。変わらないのは街中の大渋滞とバイクタクシー(通称ボダボダ)の多さ。この間をすり抜けるように歩く人、狭い歩道に新聞、タバコ、スナックなどを並べる露天、ウガンダで育った豊富な種類の野菜や果物が山積みになった市場、客の呼び込みに精を出す女達・・・街は近代的になってもローカルでフレンドリーな雰囲気いっぱいなのが、カンパラそしてウガンダの魅力です。
ウガンダの人は親切で礼儀正しく、穏やかです。国全体に豊富な食べ物、水があることが理由のひとつではないでしょうか。
最後にもう一つ。ウガンダのもうひとつの魅力は美味しい食べ物。東アフリカでは一般的なウガリ(ウガンダではポショと呼びます)やマトケ(食用バナナを蒸し焼きにしたもの)などはもちろんどこでも食べられますが、自慢はチキンとヤギの肉!チキンはまさに地鶏で味があり、道端で売りに来るヤギの串焼きは絶品です。果物と野菜はどれもおいしいですが、「ウガンダのパイナップルは世界一」という声多しです。