南アフリカから続くドラケンスバークの山々が領土のほとんどを占め、『天空の王国』と呼ばれる国で、現在も王国として伝統的な政治形態を残しています。
平地が一切なく、全土の標高が1400mを超えます。最高峰は、タバナントレニャナ山で、標高3,482m。アフリカ大陸南部の最高峰でもあります。
地形の制約のため、耕地面積は国土の10.5%のみで、農業従事者人口は国民の18%と少なくなっています。これは南アフリカ共和国への出稼ぎ人口の2倍弱に過ぎません。一方で、放牧は盛んで国土の65%位が放牧に振り向けられていて、家畜の頭数は人口よりも多いくらいです。
こういった特徴ゆえ、近隣の国に比べてもワイルドでアドベンチャーな旅を楽しめます。
豪華ホテルはありませんが、こぢんまりとしたロッジに泊まり、ポニーや自転車に乗って、あるいは自分の足で歩いて、のんびりと村々を訪ねるのがレソトの旅の醍醐味です。 山や谷に沿ってどこまでも続く細い一本道を、ゆっくりと、穏やかな村の静寂を乱すこともなく、車の排気ガスで空気を汚すこともない旅。ゆったりのんびり道を進めば、行く先々で子どもたちが笑顔で手を振ってくれることでしょう。