エスワティニの旅行情報 | アフリカ旅行の道祖神

エスワティニ概要

伝統を守る、南部アフリカの古王国

周囲を南アフリカとモザンビークに囲まれた小さな内陸国で、19世紀の建国当時から続く、国王を戴く立憲君主制国家です。もう一つの南部アフリカで国王を戴く国レソトと同様に、イギリスとボーア人の国々、そしてズールーの王国との緩衝地帯的な立ち位置で、保護領化されつつも古くから続いてきたスワジ人独特の政治組織を守り、1968年に再度独立を果たしています。

国民の90%以上がスワジの人々で、アフリカ諸国中最も同種族の率が高く、世襲君主である国王によって治められています。立憲君主制とは言っても国王の権力は非常に強く、議会はあるものの閣僚のほとんどを王族が占め、ほぼ絶対王政といってもよい政治体制が敷かれています。国王の権力独占への反対や、激しい民主化要求はあるものの、人々は伝統文化を尊重しており、今日まで武力抗争もなく続いてきたため、最後の古王国とも言われています。

時が自然のままゆったりと流れる国で、訪れる観光客もまだ少なく、いわゆる"リゾート"に疲れた人々にとっては、南部アフリカの中のオアシス的な存在と言えるのではないでしょうか。アフリカらしい自然、文化、人々に触れたい方には、エスワティニはお勧めです。

エスワティニの国情報

正式名称	エスワティニ王国 / Kingdom of Eswatini
元首	ムスワティ三世 / King Mswati Ⅲ
人口	約113万人（2018年）
首都	ムババーネ / Mbabane
民族グループ	スワジ、ズールー、トンガ、シャンガーン
言語	英語、スワジ語
宗教	伝統宗教、キリスト教
面積	17,000㎢
ビザ	『ビザ（査証）について』のページをご覧ください。
電気・電圧	230V-50Hz：B/B2/E （マルチタイプがオススメです）
通貨	スワジランド・リランゲニ（SZL） 1SZL = 6.92円 ※2020年3月現在
国旗	深紅色は過去の先頭を、青は平和、黄色は鉱物資源を表し、中央には槍・戦闘棒・盾が描かれている。
気候	インド洋モンスーンの影響を受ける温帯のステップ気候。西部は平均高度 1500ｍの森林に覆われた高原で、東部は草原地帯。雨期（4～6月と11～1月）と乾季（5～9月）が明瞭にあり、降水量は平均1300mm程度。
交通事情
電話のかけ方	日本からかける場合国際電話認識番号＋268＋市外局番（0を取る）＋電話番号日本にかける場合国際電話認識番号＋81＋市外局番（0を取る）＋電話番号

エスワティニへの行き方

空路の玄関口はマンジニ

2018.4月現在

エスワティニの見どころ

ムカヤ動物保護区

エスワティニでは1960年代の密猟により野生動物が絶滅の危機に瀕しましたが、その後の保護活動により野生の王国が復活しつつあります。国の南東部の低地に位置するムカヤ保護区は、BIG5のうち4種までを見ることができ、特にクロサイ、シロサイについては、アフリカでもっとも観察しやすい場所と言われています。クルーガー国立公園のように、しっかり管理されていない分ワイルドなサファリを楽しめる穴場的存在と言えるのではないでしょうか。また、保護区に１軒だけあるスワジ人の伝統的な石組みの家を模したロッジは、壁のないユニークな造りで知られています。

エズルウィニ谷

首都のムババネと空港のマンジーニ間に位置し、高級ホテルの多くはその周辺に建てられています。別名「バレー・オブ・ヘブン（天国の谷）」と呼ばれ、マンテンガ滝、ムルリワネ野生保護区などの風光明媚な見どころを擁し、また王宮や国立博物館などもこの渓谷沿いにあります。王宮は一般公開されていませんが、博物館ではスワジ文化の展示物を見物することができ、そばには伝統的な様式を見学することができる村もあります。