アフリカ旅行の道祖神

エチオピアの旅行情報

エチオピア概要
大自然と3000年の歴史、誇り高き民族の大地
エチオピア高原として知られる標高の高い台地が、国土の半分を占めます。高原は、グレート・リフトバレー(大地溝帯)により、北東部と南西部に二分されています。高原の平均標高は、約1,680mですが、多くの深い谷や河川により寸断され、高原から600mも下がる場所もあります。このダイナミックな地形が、生活面や陸上交通の支障になり、開発面での遅れをもたらしていますが、その反面、観光的要素では、プラスになっている部分もあります。
北部には、青ナイル川の水源でもあるタナ湖があり、更にその北部に最高峰のラスダッシェン山(シミエン国立公園内)4,620mがそびえます。
主要な河川としては、ナイル河の支流であるタカゼ川(探検家のナイル探検ルートで使用された)が北部に、青ナイル川が北西部に流れ出します。南部のオモ川は、南下してケニア・トゥルカナ湖に注ぎます。西から東部に流れるアワッシュ川は、ダナキル砂漠に流れ込み、海を知らずに終わる非常に珍しい河川です。
4,000m級の豪快な山岳景観から、海面下の熱砂の砂漠地帯まであるように、自然景観も多様な面を持ちます。人類発祥の地と言われるグレート・リフトバレー沿いから、3000年に及ぶ歴史遺産まで観光資源の豊富さと多様さは、アフリカ大陸内でも恵まれているし、一度は行っておきたい国の一つでしょう。自然派には、シミエン国立公園を中心としたトレック・コースや山岳景観(世界自然遺産)、山がちの高原地帯の農村風景、タナ湖を水源に持つ青ナイル滝(ティシ・サット)、ジブチ国境に広がるアワッシュ川下流の湿原地帯(世界文化遺産)、青ナイル川やオモ川の渓谷・・・。
歴史・遺跡派には、先ずはシバ女王伝説に彩られる3000年に及ぶ建国の歴史から読み取れるように、世界文化遺産の最初の都アクスムがあります。謎のオベリスクや王家の墳墓跡、シバ城址、更にアーク伝説で名高い聖マリア教会などは、訪問したいです。
次に一枚岩をくり抜いたラリベラの岩窟教会群(世界文化遺産)も見逃せません。ここでは、最低2日間以上は欲しいところです。更にエチオピア内での三番目の都、17~18世紀時代のアラビア風古城があるゴンダールも興味深いと言えるでしょう。他にアディスアベバ近郊にあるティヤの遺跡(世界文化遺産)も、時間があれば寄ってみたいです。36もある石碑の中で多くの石碑に模様が刻まれていますが、解読は終わっていません。
民俗派には、何と言ってもオモ川やマゴ川流域に点在して居住する多くのエスニック・グループ訪問が面白いでしょう。決まった曜日に開かれる定期市は、民族衣装のカラフルさや身に着ける独特のアクセサリー類やヘアー・スタイルに圧倒されます。
いずれにしても、一度は行っておきたい国の一つです!
エチオピアの国情報
正式名称 エチオピア連邦民主共和国 / Federal Democratic Republic of Ethiopia
元首 サヘレウォルク・ゼウデ大統領 / Mrs. Sahle-Work Zewde
人口 約1億922万人(2018年)
首都 アディス・アベバ / Addis Ababa
民族グループ オロモ、アムハラ、ティグライ等約80のグループ
言語 アムハラ語、オロモ語、英語等
宗教 キリスト教、イスラム教他
面積 1,097,000㎢ (日本378,000㎢の約2.9倍)
ビザ ビザ(査証)について』のページをご覧ください。
電気・電圧 220V-50Hz:E
通貨 エチオピア・ブル(ETB)
1ETB = 3.32円 ※2020年3月現在
国旗
エチオピアの国旗
緑・黄色・赤を古くから使用、アフリカ諸国の独立にあたって、国旗の手本にされたので、これらの3色は汎アフリカ色と呼ばれる。中央にはソロモンの印章が刻まれる。
気候 標高により、気候も植生等も大別される。1800mm以下の地域は亜熱帯気候に属し、年間平均気温は約27℃で、降水量は年間500mm以下と少ない。 標高1800~2400mの高原地帯は、亜熱帯気候の特徴を持つが、年間平均気温は約22℃、降水量も1500mmほどで、エチオピア内では肥沃な農業地帯でもあり、人口も多い地帯になる。標高2400m以上の高原になると、温和で気温は少し下がり、年間降水量は、おおよそ1270~1780mmほどである。この地帯でも人口は多い。アディス・アベバ以北の雨季は、6月の中旬から9月までで、その後は乾季が続くが、2月か3月に短い雨季がある。 南部の雨季は、少しズレて4月下旬から7月頃までになる。旅行のベスト・シーズンとしては、北部の高原地帯は、9月中旬から6月頃までになる。南部地域へは、7月~10月、12月~3月あたりが良い。北東部の砂漠地帯へは、10月~3月の冬季が涼しくて良い。首都のアディス・アベバ近郊の観光なら通年も可能だが、一日の寒暖の差が激しいので注意。
交通事情 国内の移動手段は、山がちの国で山脈により国土が分断されている形状なので、航空機が主になる(エチオピア航空の国内線)。 都市間を結ぶ陸上の定期交通機関は長距離バスになるが、殆どがアディスアベバ発着になる(早朝が多い)。 各都市間を結ぶバスは少ないので、小型の乗り合いバスを利用(不定期)する事になる。 鉄道は、海岸にある隣国のジブチを結ぶ国際列車があり、ディレダワ往復の利用が可能。
電話のかけ方
日本からかける場合
国際電話認識番号+251+市外局番(0を取る)+電話番号
日本にかける場合
国際電話認識番号+81+市外局番(0を取る)+電話番号
エチオピアへの行き方
メイン都市はアディスアベバ。
1. アフリカルート
  • エチオピア航空 直行便が週4便運航(仁川で給油駐機2018/06/02より)
2. 中東ルート
  • エミレーツ航空 ドバイ経由で毎日運航。
3. 欧州ルート
  • エールフランス航空 パリ、ナイロビ経由が週3便運航。
2018.4月現在

エチオピアの見どころ

アクスム
3000年の歴史を誇るエチオピアの最初の都が、アクスムです。4世紀には、ヌビアやイエメンを版図に治め大帝国を築きました。往時の面影も薄い静かな町並みですが、伝説と謎に満ちています。シバの女王とソロモン鴬の伝説から始まるシバ城々址、建立が謎のオベリスク群や周辺の未発掘の遺跡群、極めつけは、シオンの聖マリア教会には、あのモーゼのアーク(モーゼの十戒を刻んだ石版を治めた契約の箱)が治められている、と言います。 今でも24時間体制で警護されていますが、本当にあるのか?は謎のまま。一時、話題になった《神の刻印》(グラハム・ハンコック著)を読むと、ワクワクし伝説を信じたくなる…。

ラリベラ
12世紀初頭、アクスム王国が衰退し、ザグウェ新王朝のラリベラ王は、首都をアクスムからこの地に遷都しました。聖地エルサレムへの道がイスラム教徒より閉ざされていたため、王はここに第二エルサレム建設を試みました。 そのためエルサレムと同じ名を持つ場所(ヨルダン川など)が多数あります。 巨大な一枚岩をくり抜いた掘られた12の教会群は、建造物としても素晴らしく、当時の技術で、どのようにして作ったのか、今でも謎です。 伝説ではラリベラ王の下に舞い降りた天使が一晩で作り上げたといわれていますが、くり抜かれたその十字架の形からテンプル騎士団との関係も取りざたされています。第一・第二教会群に分かれ、最低丸一日以上は、見学タイムが必要でしょう。また離れた場所にある第三教会群を加えると2日は、欲しいところです。ティムカットやエチオピアン・クリスマス、イースターなどの行事の際は、町は各地から巡礼者でいっそう賑やかになります。

ゴンダール
タナ湖の東、標高2000mに位置する古都。1636年から1864年までの間ゴンダール朝の首都でした。ファシリダス王による遷都は、低地に蔓延したマラリアから民を守るため、そして、カトリック教会の侵入以降頻繁になった争いから逃れ、エチオピア正教のみの街を作るためだったといわれています。現在のゴンダールは歴代の王によって建てられた城や宮殿がユネスコ世界遺産に指定されており、それぞれの建築物は王たちの個性が表れ異なった様式を持っています。華麗なアラビア様式のファシリダス王の城や黒人の天使の天井壁画で有名なベルハン・セラシー教会などが見所。

ティヤの遺跡
エチオピア中部、アディスアベバから約90kmに位置するグラゲ人の町(村?)。世界遺産にも指定されているティヤ遺跡は、12世紀~16世紀にかけて作られた墓石で、グラゲ人とシダモ人の墓だといわれています。ティヤの街には約40基あり、エチオピア中部から南部にかけてやく600基ほどあるといわれています。墓石の表面には剣、枕、乳首などが彫刻されています。剣は男性の墓だけに刻まれており、剣の数は死ぬまでに殺した人数を表しているといわれています。

シミエン国立公園
エチオピア第1(4620m)、アフリカでも4位の高峰ラスダッシェン山を擁する、山岳地帯の国立公園。ユネスコ世界遺産にも指定されています。ハイレ・セラシエ皇帝の命により、あのC.W.ニコル氏の指導によって作られたエチオピア最初の国立公園としても有名です。この地域独特の切り立った崖と谷からなる景観やラスダッシェン登頂を目指すトレッキングや、この地域でしか見ることのできない絶滅危惧種の野生動物など見所は豊富です。また公園内には遊牧や農耕を生業にする山岳民たちの集落も多く、彼らの生活を垣間見ることが出来るのもこの地域の特色のひとつです。

タナ湖/バハル・ダル/ティシサット
青ナイルの源流でもあるエチオピア最大の湖、タナ湖々畔の町。タナ湖に出ると、パピルス草で作られた小船が見かけられます。タナ湖には33の島があり、そのうち23ヵ所にはエチオピア正教の修道院があります。13~17世紀に作られた修道院内の壁には、エチオピア独特の宗教画が描かれていて、修道院所蔵の聖書や十字架も見ることができます。グラン・ガブリエル、ダグス・ティファノス、タナ・キルコスの修道院がある島は、残念ながら女人禁制で女性の上陸は不可。多くの壁画はタナ湖の湿気や、雨漏りなどの影響でかなり傷んでいますが、現在は修復をして色鮮やかな絵画に復元しているものもあります。なかでも、ナルガセラシェとゼゲアゾアマリアムの壁画の美しさは特筆。 ティシサット バハル・ダル近郊にはブルーナイル滝があります。地元ではアムハラ語で「ティシサット(水煙の意)」あるいは「ティシ・アッバイ(ナイルの煙)」と呼ばれています。その名の通り、滝壷は水しぶきが煙りのように立ち込めています。時期によっては幅3mほどしかない時もあるのでご注意を。青ナイルの水はタナ湖から流れ出し、滝を落ちた後、スーダンとエジプトを通過し、やがて地中海へ注いでいるのです。

シャシャメネ
エチオピア南部の交通の要衝にある町。1930年代にハイレ・セラシエ皇帝によって土地を与えられたジャマイカ人のラスタファリアンが、独自のコミュニティーを作り暮らしているラスタ村が近郊のマルカウォディヤ地区にあり、興味のある方には非常に面白いでしょう。彼らにコミュニティーへの寄付金を渡すと、独特のアイタル・フードと呼ばれる料理を振舞ってもらえたり、ハイレ・セラシエ皇帝を讃えるナイヤビンギと呼ばれる太鼓を使った詠唱を聞かせてもらえます。 また巨大な青空マーケットは一見の価値あり。近郊のウォンド・ジーネットにはハイレ・セラシエ皇帝が沐浴したと言われる泉や、温泉(!)もあり、我々日本人にとってはありがたいかもしれません。山がちの冷涼な気候はトレッキングなどにも向いています。

オモ川流域
グレート・リフト・バレー沿いに広がる南部エチオピア・オモ川流域には、未知の世界と大自然が手つかずのまま残っています。人類発祥の地と言われるこの地域には、多くの人種が住み、民俗学的にも言語学上でも宝の山・・・。 今なお、独自の風習・文化や儀式を保ち続けている戦闘的?な牧畜民ムルシ、独特のヘアスタイルとボディペインティングで知られるハマーやカロ人、働き者?のコンソの人たち・・・。村々で開かれる賑わいの市を覗いたり、集落にお邪魔したり・・・。 文明漬けの日本人にとっては驚きの連続かも!!

ダナキル砂漠
エチオピア北東部、アフリカ大地溝帯の海抜マイナス地帯に広がるダナキル砂漠。地上で最も過酷と言われる灼熱の砂漠地帯では、今もなお活発に地球の内部が溢れ出し、驚異の光景が作り出されています。そして古くから、この地で塩を採掘し交易を続けている砂漠の遊牧民、アファールの人々。彼らのラクダのキャラバンが延々と続く様子は、今も昔も変わらない、日々の繰り返しを彷彿とさせる世界を垣間見ることができます。

バレ山国立公園
首都アディスアベバから車で約8時間南へいった高原地帯。「エチオピアと言えば動物」とはイメージにしくいですが、アフリカ唯一のオオカミ「エチオピアンウルフ」が生息する希少な公園です。公園内にはエチオピア固有の動物や鳥類が多く生息しており、エチオピアでサファリをするならお勧めの場所です。

アディスアベバ
エチオピアの首都アディスアベバは、インフラが整い、電車やビルの建設など日々進化し続けているが、道路には車の間に牛やロバなどの家畜か行きかうことも。見所は、アディスアベバを一望できる標高3,000mほどのエントット山やエチオピアで発掘された古生人類アウストラロピテクス・アファレンシス(通称ルー シー)の骨(レプリカ)を見ることのできる博物館、教会、アフリカで最大級と言われる市場(メルカート)などがある。エチオピア伝統のダンスや料理を味わうことのできるレストランもあり、気軽にエチオピアの文化を知り、体験することができます。

ハラール
首都アディスアベバからジプチへ向かう途中にある、イスラム色の濃い街。7世紀から11世紀の間に造られたとされており、アフリカの角地域におけるイスラムの宗教的・文化的中心地として発展してきました。スルタンが統治するイスラーム教徒の王国であるアダル・スルタン国の首都ともなり、エチオピア帝国に臣従していたものの、独立した都市国家としての形態を守り、16世紀には最盛期を迎え、文化的にが繁栄。コーヒー、織物業、籠細工、製本術などでも有名になりました。旧市街は歴史的城塞都市ハラール・ジュゴルとして2006年に世界遺産として登録されました。この町はイスラム教徒の町としても慕われており、イスラム都市らしく城壁で囲まれ、モスクも多く他の街とは雰囲気が異なります。フランスの詩人ランボーがかつて暮らした町としても有名。

食文化
コーヒー発祥の地と知られているエチオピアでは、一般家庭でも日常的にコーヒーを楽しむ習慣があります。町にもいたるところにカフェがあり、観光客も気軽に楽しむことができます。生豆から炒るところから始まるコーヒーセレモニーでは同じ豆(煎茶でいうと同じ茶葉)で3回コーヒーを淹れます。日本の煎茶とよく似ており親しみを感じるのではないでしょうか。1回のコーヒーセレモニーで約1時間かかることも。エチオピアの人々にとってコーヒーセレモニーは、コーヒーを味わうだけでなく、コミュニケーションをとる大切な時間でもあります。また、エチオピアの食事には欠かせない主食のインジェラ。イネ科のテフの粉を水と混ぜ発酵させたテフ粉をクレープ状に焼いたパンをインジェラといい、様々な種類があるワットと呼ぶシチュー状のものや、肉、卵、煮込んだ野菜等を付けて食べます。祝い事等で生肉 (牛)を、香辛料のバレバレを付けて食べる事もあります。 南部の一部では、主食をインジェラに代え、エンセーテ(ニセバナナ)の塊根を粉末にしたコチョを食べる所もあります。 見た目は美味しそうとは言いがたいですが、是非エチオピア訪問した際には、挑戦していただきたいです。
エチオピアを訪問するツアー
4件のツアーが見つかりました。
10/20(日)、11/3(日)、11/17(日)他 出発
世界で最も過酷な地のひとつ、ダナキル砂漠と活火山エルタ・アレをコンパクトな日程で訪問!
9/14(土)、12/28(土)出発
コンパクトな日程でエチオピア北部と東部の歴史遺産を巡ります
11/3(日)、12/29(日)、'25 2/9(日)他 出発
エチオピアの美しい山岳景観と固有の野生動物との出会いを馬上から楽しむ!
7/10(水)、8/7(水)、9/11(水)出発
独自の生活文化を保ち続ける人々と出会う、文化&暮らし探訪の旅
株式会社 道祖神
〒141-0031 東京都品川区西五反田7-23-1 第3TOCビル6階
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