ソマリア民主共和国

ソマリアの旅行・ツアー情報・ソマリアの旅行情報・ソマリアの旅行知識

ソマリアのプロフィール

ソマリアの地図 ソマリランド訪問記

2002年2月19日、エチオピア航空のプロペラ機は小さなグリップ音をたて、乾燥したサバンナに造られた小さな飛行場に着陸した。
タラップが架けられ十数人の乗客と共に機外に降りると、刺すような強い日差しが全身を包み込んだ。
周りに他の航空機はなく、我々の乗ってきたエチオピア航空機1機だけが陽炎の立ち昇る中、停まっていた。

事前に連絡をしておいた、便利屋、ヤンキー・キロ氏が金歯を見せ、笑いながら近付いてくる。簡単な挨拶を済ませ、パスポートと荷物のタッグを彼に渡す。
そのまま指示に従って、空港を取り囲むバリケードの外に停まっているオンボロ、ハイエースに案内される。

「手続きを済ませてくるからここで待っていてくれ・・・」通常の入国審査や税関はなく、彼がビザの取得、入国スタンプ、荷物の受け取り、税関まですべてやってくれるという。
但し、それらしい建物はなくプレハブ作りのバラックがいくつか並んでいるだけだ。

我々の車から、数十メートル離れた場所には焼けた戦車が放置されている。回りの草もやけたままなので、あまり時間がたっていないことが想像できる。

10分ほどしてヤンキー氏が戻ってくると、パスポートが返され、荷物はポーターが屋根に積み込み、おんぼろハイエースは出発した。
市内までの道は穴ぼこだらけ、周りの建物は見事に破壊され、かろうじてカタチのある建物も銃弾の跡が生々しい。
市の中心部に近づくにつれ補修され、または新しく建てなおされた家が多くなってきた。人々の姿も多く見かける。

予想に反し銃器を持った人間を一人も見ない。バザールも中々にぎやかだ、道に面して札束を積み上げた両替屋が並んでいる。野菜も種類は少ないものの豊富にある。
衣料品や中古の家電屋も多く、ラクダや羊の市も町外れにあった。

町外れのホテルに到着する。
ソマリランドの首都ハルゲイシャに唯一ある高級ホテルだ。といってもブロック建てのメインの建物を中心にプレハブの建物が左右に伸びている。

部屋に素人が作ったようなベッドにスポンジマットが乗せられ、ピンクのシーツが引いてある。
扇風機が1台、生ぬるい風邪を送ってくれる。シャワーのお湯は出ないがこの暑さではお湯は必要ないだろう。ホテルのスタッフが夕食を食べるか聞いてきた。何を用意できるか尋ねると、「ステーキ・・・、ロブスター・・・」当然、ロブスターを予約する。

蒸し暑い部屋を出てロビーのテレビを見ていると、周りの白人が興味深そうに話しかけてきた、「日本人? ビジネス? ODA関係?」恥ずかしいような申しわけないような気分で、“観光”とは言えず、「・・・視察できた」と答えておいた。
質問をしてきた白人数人は、NGOやODA、医療関係者ばかり・・
夕食は約束通りロブスターのグリルが出た、30センチを越える見事な錦エビだ。200キロほど離れたバーベラの港で採れたらしい。素晴らしく美味しかった。
明日は市内を一回りした後、バーベラに向かうことにする。

アデン湾に面した港町バーベラへは首都のハルゲイサ(ソマリランド)より舗装路を約200キロ、道は多少荒れているものの完全な舗装路だ。
途中町は無い。この国の主要輸出品であるラクダと羊の遊牧を見かけるだけ、所々に戦車の残骸が放置されている。
行き交う車もほとんど無い。途中数箇所のポリスチェックがあったものの、パスポートチェックも無いままほとんど素通り状態。

バーベラは静かな街だ。
さほど大きくは無い港湾施設があるものの停泊している船は1隻だけだった。近くに数隻の漁船が停泊しており、カジキやシイラを販売しているのだが、客もまばらでまるで活気が無い。
日差しの強い日中だったせいか街中に人の姿もほとんど無い。やせ細った犬と、日陰に身を寄せている羊がいるだけだった。

やっと見つけた食堂で昨晩同様、ロブスターを注文する。草で屋根を葺いたオープン食堂だったが冷えたビールと、うまい飯を用意してくれた。
この国の通貨=ソマリランド・シリングで支払う。この通貨はここでしか使えない。

ソマリアは世界一危険な国と言われて久しい。
アメリカ映画ブラックフォークダウンを観た方も多いことだろう。実際に国際社会に認められている政府は無いに等しく、モガディシオを首都とするソマリアの実勢勢力アイディード将軍が国連平和維持軍に対し銃撃を加え又同様に食料援助車輌を襲い多くの死傷者を出し、援助計画そのものが頓挫するといった話はつい最近の事だ。

現在は4つの地域(自冶国)に分かれている。
一つはモガデシュオを首都とするソマリア、南西部のバイドアを首都とする南西ソマリア、東北部ガローウェを首都とするプントランド共和国、そして今回我々が訪れた旧イギリス領ソマリランドを領域とするソマリランド共和国、首都はハルゲイサだ。

アフリカでは数少ない一つの民族、一つの言語を有するこの国に多くの氏族が存在し、勢力争いを繰り広げている。
但しナイロビに昨年まで在ったソマリア暫定政権機構を中心に連邦制による再統合を計画しており、ソマリランドを除く他の自冶政府が賛意を表明していることから、国際社会に認められる有効な中央政府発足に向けて前進している・・・と言えるだろう。

美しい海岸線を持つ“アフリカの角”に早く平和が訪れ、我々旅行者が何の心配も無く訪問できる日が来ることを願ってやまない。

道祖神 菊地

隣の国もCHECKしてみよう・・・

ジブチ エチオピア ケニア

ソマリアの基本情報

正式国名 ソマリア民主共和国
Somali Democratic Republic
大統領 91年内戦勃発後、対立氏族間の抗争が続いており統一政府は存在しない
人口 約940万人(2002年) 首都 モガディシュ|Mogadishu
人種 ソマリ(民族的には一つだが、多数の氏族に分かれる) 言語 ソマリ語(公用語)、英語、イタリア語、アラビア語
宗教 イスラム教 面積 637,000km2
(日本378,000km2の約1.7倍)
ビザ 必要(日本では取得不可。チュニジアにあるソマリア・アラブ連盟代表部にて取得) 電気:電圧 110/220/230-50Hz:A/B2/B3/E
(マルチタイプがオススメです)
パスポート その都度確認 通貨 ソマリア・シリング(SOS)
1SOS = 0.8円 ※2007年1月現在
国旗 国旗 白い星は民俗と国土の統一を5つの角はソマリ人が住む5つの地域を表す。
気候 国土の大半は乾燥した砂漠気候で、内陸部は一年中30℃を越える酷暑。北部のアデン湾沿岸部は湿度は高いが雨は少なく、総雨量は50mm程度。
首都モガディシュのある南部海岸地域は熱帯性気候のため高温多湿で、総雨量は年間320〜500mm程度。
4〜11月の雨季と12〜3月の乾季に分かれている。
交通事情 現在執筆中
電話のかけ方 【日本⇒ソマリア】
  国際電話認識番号+252+市外局番(0を取る)+電話番号
【ソマリア⇒日本】
  国際電話認識番号+81+市外局番(0を取る)+電話番号

隣の国もCHECKしてみよう・・・

ジブチ エチオピア ケニア