記念や旅の思い出としてならば、どのようなデジカメでも大丈夫。動物の写真を少しでも大きく撮りたい方は20倍以上のズームレンズ付いたカメラがあるとよいでしょう。
写真撮影に興味があり、ちょっと気合を入れて撮影してみたいという場合は、高速連写ができる一眼レフやミラーレス一眼と、焦点距離がフルサイズ換算400mm位(APS-Cセンサーなら300mm位)の望遠ズームレンズがあると、動物写真に十分対応できます。風景写真用に標準ズームレンズがあると尚良いですが、埃っぽいサファリ中のレンズ交換はセンサー汚れや故障の原因になります。可能であれば、ミラーレス一眼やコンパクトデジカメを併せてお持ちになり、レンズ交換が不要なカメラ2台体制にするのもお勧めです。
また、動物がよく見られる時間帯は、涼しくて光の量が十分ではない朝方夕方の場合が多いので、高感度に強いカメラや明るいレンズがあるとより綺麗に撮影できます。
サファリ時は撮影対象、状況によって欲しくなる焦点距離がまったく違ってきます。80mmでアップが撮れる場合もあれば、500mmでも不足する時があります。
サファリ中の撮影で注意する点は、埃からカメラ、レンズを守ることです。微細な埃がカメラ内に入り込むと、故障の原因となります。行動中は大きなビニール袋に入れておくとか、大きな布で包んでおくなどの対策をすると良いでしょう。カメラを包んで保護する「カメララップ」という商品も各社から販売されています。
サファリ中はサファリカーの座席の上にカメラを置いておく場合が多いのですが、結構な確率で床に落下させてしまいます。これもまた故障の原因になります。
また、よくあるのが電池切れです。出発まで使っていたから旅行期間中くらいは十分だと思っているケースが多いですが、アフリカの撮影刺激度は半端ではありません。知らない間にシャッターを切り続けてしまうことはよくあることで、更に背面モニターで見ていたりするとすぐに電池はなくなります。充電できない場合も多々あるので、必ず新品の電池に入れ替えた上で十分な予備電池を用意してください。また、カメラに使う特殊な電池は、現地では手に入らないと考えた方が良いでしょう。
車のシガーライターからは充電できない場合が殆んどです。シガーライターが標準装備されていないことも多いです。また、シガーライターから充電作業ができたとしても相当な時間がかかりますのであまり現実的ではありません。