2017.8.18発 コンゴ レイン・フォレスト・サファリ 10日間

8月後半、コンゴ共和国のオザラ・コクア国立公園に滞在するツアーへ同行させていただきました。コンゴの名前がつくのは2カ国ありますが、オザラがあるのは小さいほうのコンゴ共和国。同じコンゴでも国土の大きさ、歴史などが異なりますが、面白いのは2つの国の首都がコンゴ川を隔てて対岸にあること。首都が隣り合っているのは世界でもここだけだそうです。もちろんエリアにもよりますが、ブラザビルの街は夜も歩いて問題ないくらい治安がよく、ホテルからコンゴ川までぶらぶら歩き、夕陽を眺めながら川沿いの散策を楽しみました。

コンゴ川の急流ポイント。対岸は隣国・コンゴ民主共和国の首都キンシャサです。
コンゴ川の急流ポイント。対岸は隣国・コンゴ民主共和国の首都キンシャサです。
コンゴ川でザブザブお洗濯をする女性。
コンゴ川でザブザブお洗濯をする女性。
ブラザビルのローカルマーケットにて。仕立て屋さんは男性です。
ブラザビルのローカルマーケットにて。仕立て屋さんは男性です。

いよいよツアーの目的地であるオザラ・コクア国立公園へ。当初の予定ではフライトで1時間と車で数時間の予定でしたが、ツアー直前にフライトが飛ばないことに。もちろんコンゴでは珍しいことではありません。そこでブラザビルからオザラまで陸路14時間を1日で移動することになりました。ここでも意外だったのは道路がいいことです。公園に入る手前の数十キロのダートロードを除けば、きれいなアスファルトが続きます。

公園までの移動途中に赤道を通過します。
公園までの移動途中に赤道を通過します。
公園に入る手前はしばし悪路が続きます。時々、動物が横切ることも。
公園に入る手前はしばし悪路が続きます。時々、動物が横切ることも。

オザラでのハイライトはローランドゴリラのトレッキング。ローランドゴリラはアフリカ中央部・西部にかけて生息していて、全体で10万頭くらいといわれていますが、そのうちなんとオザラ周辺には22000頭くらいが生息しているそうです。マルミミゾウも9000頭以上といわれ、非常に豊かな自然が残っているという証拠です。実際、滞在中も熱帯雨林、サバンナ、河川、バイ(森の中の開けた湿地帯)と、同じ公園内で様々な顔を見せてくれました。

ゴリラは、ロッジ周辺で人付けされている2つのグループをトレッキングしました。前日にはガイドから2つのグループの説明があり、ますます期待が高まります。私自身、マウンテンゴリラは何度も見たことがありましたが、ローランドゴリラは初めて。マウンテンと違い、体が少し小さい分、動きが早く、木の上を動き回る様子はチンパンジーを見ているようでした。マウンテンゴリラより小さいとはいえメスでも体重60キロ以上にはなります。さすがに木の枝を飛び移るまではいきませんが、それでもマウンテンゴリラのゆったりとした動きとは違います。2グループとも子どもが多く、好奇心旺盛にこちらを眺めたり、私たちを遊びに誘うように木からぶるさがったり、手足をぶらぶらさせたりしてみせる子供ゴリラもいました。

ゴリラトレッキングの拠点となるランゴ・ロッジ。
ゴリラトレッキングの拠点となるランゴ・ロッジ。
ゴリラ・トレッキング。ガイドについてひたすら歩きます。
ゴリラ・トレッキング。ガイドについてひたすら歩きます。
はじめにあったのはゴリラの子ども。興味津々でこちらを観察してます。
はじめにあったのはゴリラの子ども。興味津々でこちらを観察してます。
まだ小さい子どもを連れた母ゴリラ。
まだ小さい子どもを連れた母ゴリラ。
こちらは結構大きくなった子どもと一緒の母ゴリラ。
こちらは結構大きくなった子どもと一緒の母ゴリラ。

ゴリラ・トレッキングのほかにオザラらしいのが、バイのウォーキング。バイはゾウたちが作り出した湿地帯で、開けた場所なので動物観察にはぴったりです。バイが見渡せるテラスに到着したときにもゾウ、バッファロー、シタトゥンガが見えました。そして私たちもバイに入り、膝までつかって水の中を歩き始めました。水は澄んでいます。バッファローの群れは私たちを見て一度離れましたが私たちが歩き始めるとまたバイへ戻ってきました。膝まで水につかってのウォーキングは慣れると気持ちのいいもので、動物や鳥を探しながらたっぷり2時間半歩きました。

日帰りで行くランゴ・キャンプのバイ。いるだけでも動物観察。
日帰りで行くランゴ・キャンプのバイ。いるだけでも動物観察。
バイを歩いてネイチャー・ウォーク。
バイを歩いてネイチャー・ウォーク。
フォレスト・バッファローの群れ。
フォレスト・バッファローの群れ。
ウォーキング中、近づいた私たちに警戒するバッファロー。
ウォーキング中、近づいた私たちに警戒するバッファロー。

ボートサファリでは、川の中を歩くゾウ達も見ることができました。マルミミゾウはサバンナのゾウより少しシャイで、川の中でもあまり近づくと嫌がり逃げてしまいます。ボートを停めて静かに観察させてもらいました。ゾウ3頭が、川辺の草を食べたり、鼻を上げたり、しばらくのんびりした後、ゆっくり川を渡っていきました。もちろんマルミミゾウの特徴である丸い耳、少し赤みがかった象牙も観察できました。

ボート・サファリ。
ボート・サファリ。
マルミミゾウが姿を現してくれました。
マルミミゾウが姿を現してくれました。
少しシャイなマルミミゾウですがゆっくり観察できました。
少しシャイなマルミミゾウですがゆっくり観察できました。
ロッジのすぐ近くで見つけた1頭のオスゾウ。
ロッジのすぐ近くで見つけた1頭のオスゾウ。
サバンナと森の境界線にあるンボコ・キャンプ。
サバンナと森の境界線にあるンボコ・キャンプ。
ンボコ・キャンプのバー。オープンエリアが気持ちのいい空間です。
ンボコ・キャンプのバー。オープンエリアが気持ちのいい空間です。
ロッジの目の前に広がるサバンナ。ゾウやバッファローがやってきます。
ロッジの目の前に広がるサバンナ。ゾウやバッファローがやってきます。
毎日、森の中とは思えない洗練された美味しい料理を食べました。
毎日、森の中とは思えない洗練された美味しい料理を食べました。

今回のツアーに参加された方の一番の目的はやはりゴリラのトレッキングでした。とはいっても野生のローランドゴリラ。確実に会えるのかどうか心配でしたが、2グループを観察することができました。マウンテンゴリラと比べると森も深く、高い木の上のゴリラを観察するのは少し疲れますが、ローランドゴリラの棲む環境を歩き、マウンテンゴリラとのたくさんの違いを見つけることができたのは大きな収穫でした。ローランドゴリラが安心して棲むには広大な熱帯雨林が必要です。オザラにもゴリラの棲む森に接するように、数千人が住むという村がありました。人間と野生動物が隣り合って棲むというのは簡単ではないと思いますが、この貴重な森がいつまでもゴリラやゾウが安心してくらせる場所であってほしいと願っています。

ブラザビルに帰る日、オザラの森を出る手前で、車の前を大きなオスのゴリラが道を横切っていきました。突然のことで写真も撮る間がありませんでしたが、大きなシルバーバッグの背中が今でも目に焼き付いています。

紙田