’77年、ウガンダ。赤道のモニュメントで記念撮影

風まかせ旅まかせ Vol.25 アフリカの人々の平和を願う

今年でアフリカとの関わりも40年になる。ちょうど40年前の秋、バックパックを背負い、ジブラルタル海峡を船で渡りモロッコのタンジールに上陸した。フランス語もろくに話せないまま、安宿に泊まり、時には野宿や民家に泊まりながらサハラを越え西アフリカへ。そしてザイールの密林地帯を越えて東アフリカを目指した。1年におよぶ壮大な貧乏旅行だった。数え切れないくらい多くのアフリカに住む人々の世話になった旅だった。電気も水道もない、もちろん宿もないような小さな村々で、何度食事の世話になり、宿を提供して貰ったことか。アフリカ人は困っている人を見捨てない。モノのない生活だけど、心はなんと豊かなのか。この強烈な体験が、将来に渡りアフリカと関わって行きたいという気持ちに繋がったのだと思う。

今号の特集で、賀曽利隆氏と対談して、改めてそんなことを思い起こした。この旅行から40年、幸いにも好きなアフリカを毎年何度となく訪れ、多くの国々、地域を旅することができた。時にはスリやドロボーと遭遇し、横暴な国境の役人や悪徳警官との攻防戦も多くある。それでも善良で純朴な人々との出会いや、壮大な自然の魅力は尽きない。それぞれの国々にそれぞれの思い出があるので、ニュースで内戦やテロ、エボラ熱などの報道があると、世話になった地元の人々やガイドの若者は今どうしているだろうかと、気がかりでしょうがない。

ここ数年で訪問しにくいアフリカの国々が増えてしまった。美しい砂漠や豊富な遺跡群を持つリビア、特異で豊かな民族文化を持つマリなど、お客様に紹介できないのが残念で仕方ない。一刻も早くそれらの国々に平和が訪れてほしいと願わずにいられない。

写真 : ’77年、ウガンダ。赤道のモニュメントで記念撮影