ハネムーン・レポート『アフリカ旅行記 ~ マサイ・マラ&ザンジバル』

2017年7月15日出発のハネムーン手配旅行でケニアのマサイ・マラ国立保護区とタンザニアのザンジバル島に行かれた、遠田様ご夫妻からのレポートです。

新婚旅行はどこに行くか~とブレストしている際に、妻がアフリカを候補に挙げてきたのは嬉しかった。そういう冒険心を持っている人と旅するのは楽しいし、仕事柄色々な国に行ったがアフリカ大陸だけは踏み入れたことがなかったからだ。だから、ハネムーンの行先をアフリカとするのはそっこー決まった。

でも問題はどの国に行くか。いざ調べてみても全然情報が無い。本屋に行ってみても、頼みの綱である「地球の歩き方」も情報が限定的だし、何だかよくわからない。そこでネットを駆使して色々あたっていたら道祖神に巡り合った。ぶっちゃけ何だか怪しげな名前の旅行会社だな~というのが第一印象だったが(すみません)、Webサイトが結構イカしており、情報量がすこぶる豊富で興味を惹かれたので、すぐに五反田の事務所まで赴いて話を聞きに行った。

訪問して、すぐに「来て良かった」と思った。対応して頂いた生野さんは少し前までケニアに長年駐在していたという。知識も経験も豊富、わかりやすく丁寧に教えてくれるし、何よりもアフリカをこよなく愛してる感が伝わってくる。何か風貌からしても只者では無い。という事で、その場で行先と日程を決めた。

ケニアのマサイ・マラと、タンザニアのザンジバル。計10日間。

宿や旅程等、ほぼオススメされたところで組んだ。でも僕が唯一拘った事があった。それはサファリカーだ。サファリに行くなら必ずオープン型のランドクルーザーがいいと思っていた。サファリカーには大きく分けて2種類あって、オープン型のランクルと、窓付のランクル。僕はどうしても前者が良かった。なぜなら、その方が臨場感を味わえると思ったし、アフリカの風を感じたいと思ったからだ。人によっては砂埃を浴びるのを嫌がり(実際砂埃は結構半端ない)、窓付のランクルを選ぶ方も多いらしいが、僕はどうしてもオープン型に拘った。最初に提案頂いたキャンプは窓付のランクルしか用意していなかったので、オープン型のランクルがあるキャンプに変更して欲しいと要望した。結果的にとても素敵なキャンプに行く事ができて、大変満足している。

さて、マサイ・マラにて。セスナが着陸した瞬間から、滑走路脇にシマウマやインパラがわんさかいて、野生の王国に降り立ったのだという事を実感。マサイ・マラでは色々な感情が湧き上がってきたが、総じて一言で言い表すと“感動”した。特に気球から眺める景色は圧巻だった。360度地平線というのは生まれて初めて見た。妻は当初怖がって気球に乗るのを渋っていたが、僕から「一生のお願い」を発動して説得。気球に乗ってからも、彼女はやはり最初ビビっていたけれど、次第に慣れて楽しんでいた。結婚早々に「一生のお願い」を使ってしまったが、最高の思い出になった。

ずっと動物ばかり見ていても飽きるかな~なんて思ってもいたが、3泊4日のサファリは全く飽きる事なく、興奮と感動の連続であっと言う間に過ぎてしまった。ライオンの捕食、ヌーの大移動、象の交尾、キリンの群れ、地面に転がる無数の頭蓋骨…文明の及ばぬ場所で、野生モロ出しの生き様を見せ付けられて、自然の偉大さに完全に打ちのめされてしまった。大草原の地平線に落ちていく夕日に浮かび上がる象とキリンを見ていたら、幼い頃にナショナルジオグラフィックチャンネルやディスカバリーチャンネルを見まくっていた事を思い出した。人は心の底から感動すると原体験を思い起こすらしい。日本では忙しさにかまけてつい感動を忘れがちな日々を送っていたが、もっと感動を大切にしないとだめだな~と、目の前の象さんやキリンさんを見てノスタルジーに浸ってしまった。

キャンプのスタッフもサファリの運転手も皆人懐っこくていい人達ばかり。食事も毎回美味しいし、テントもラグジュアリーでとても過ごしやすい(来る前はもっと掘立小屋みたいなとこかと思っていた)。肌寒い夜にはベッドの中に湯たんぽが忍ばせてあったのには舌を巻いた。まさかアフリカまで来て、ここまで“おもてなし”を受けるとは想像していなかったので、嬉しい気持ちで一杯になった。感謝!

野生の王国での前半戦を終えて、いざザンジバルにて。まずはストーンタウン。かのフレディ・マーキュリーの出身地でもあるこの地には本当に魅了されてしまった。何よりも街並みが素敵だ。アフリカとヨーロッパとアラブの融合。人々の服装や建築様式からはイスラム文化を感じられるし、毎日流れるコーランを聞きながら、異国情緒たっぷりの迷路のように入り組んだ街並みを散策するだけでワクワクした。

香辛料売場、鶏小屋、肉屋、魚市場、夜市…数百年前から変わってないんじゃないかと思える、文化の名残をプンプン醸し出す情景は単なる観光地とは一線を画している。日本からも中古自動車が多く輸入されており、現地住民が日本の幼稚園バスに揺られているシュールな場面に何度も立ち会った。

我々の滞在時にはたまたまザンジバル国際映画祭が開催されており、夜遅い時間帯であったが興味の赴くままに入場。そこでは大型の野外スクリーンでレオナルド・ディカプリオ制作の「THE IVORY GAME」というドキュメンタリー映画を観た。象牙の密猟者と闘っている野生動物保護活動家やレンジャーたちを描く映画で、象牙を巡る人々の闇の部分を照らす内容はサファリ帰りの我々にとってはややショッキングだったが、とても考えさせられた。旅先での美しい側面ばかりを見るのではなくて、こうした現実をきちんと把握する事が大事なんだと思った。改めて、地球は人間だけのものじゃないという至極当たり前の事を再認識しつつ、この大自然を守る為にも持続可能な世界を作るのが我々人間の役目であると実感した。

最終章はストーンタウンから車で2時間弱のパジェ・ビーチへ。この最高の旅を締めくくるに相応しい、美しい楽園が広がっていた。マサイ・マラとストーンタウンで興奮の坩堝に放り込まれていた我々にとって、パジェ・ビーチは心身を休めるのに最適な場所だった。どこまでも広がる真っ白な砂浜と美しいエメグリ(エメラルドグリーンの略)の海を目の前にして、シュノーケリングをしたり、地元の子供達とサッカーをしたり、超絶美味のシーフードに舌鼓を打ったり、星空を眺めながら寝たり…ゆるりと流れる時間にただただ身を任せてのんびり過ごした。言葉はいらない。行くべし。

今回の旅ではマサイ・マラとストーンタウンとパジェ・ビーチという場所を訪れたが、どこも三者三様の異なる楽しみ方ができて素晴らしい旅となった。最後に、この旅を通じて学んだ我々なりの「旅の三か条」をもってこの文章を締めくくりたい。

【旅の三か条】

・マサイ・マラに行くなら必ず気球に乗るべし。
・旅先で異文化に触れるのが好きな人にとってストーンタウンは最適の地。
・ハネムーンをリゾートで締めくくるのは精神的にも肉体的にもオススメ。

最高の旅をプロデュース頂きありがとうございました。

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