ジンバブエ・シンギタ滞在11日間

2017年7月30日発の手配旅行でジンバブエに行かれた神奈川県のK夫妻からのレポートです。

ジンバブエに行きたいという話をした時に、道祖神の紙田さんからシンギタがジンバブエにあることを伺いました。ネットで調べたら、7泊すると5泊分の料金で泊まれるというプロモーションを見つけてしまいました。もう行くしかないと決めて、Singita Pamushana Lodge 7連泊を申し込みました。

Singita Pamushana Lodgeは、Malilangwe Wildlife Reserveという私設保護区内にあります。南東にはゴナレゾウ国立公園が隣接しています。今回のロッジは、Singitaの系列ということで、毎月のWildlife reportを見ると、どんな動物が見られるかある程度分かります。Malilangwe Wildlife Reserveは、サイの保護活動をしているようで、シロサイ、クロサイとも観察できるようでした。また、チーターもよく観察できるようですし、リカオンもいるようでした。個人的には、セーブル・アンテロープがいるようでしたので、会いたいと思っていました。

飛行機は、ヨハネスブルクからフェデラル航空の小型機です。クルーガーなどに行くのと同じ会社ですが、国際便になるので、国際便のカウンターからチェックインしました。シンギタの案内ボードも出ていました。ヨハネスブルクから1時間45分ほどで、バッファーローレンジ空港へ。小さな空港ですが、国際便が着くので、入国手続きがあります。既にロッジから迎えが来ており、入国手続きのアシスタントをしてくれました。一人30ドルでビザを取って入国。そこから40分くらいでロッジへ。

フェデラル航空の案内ボード
フェデラル航空の案内ボード
フェデラル航空の飛行機、モザンビーク国境にも近いバッファローレンジ空港
フェデラル航空の飛行機、モザンビーク国境にも近いバッファローレンジ空港
学期末で、子供たちが空港に社会見学に来ていました
学期末で、子供たちが空港に社会見学に来ていました

午後4時過ぎにロッジに到着しチェックイン。ウエルカムスナックとドリンクもありました。担当のドライバー兼ガイド、トラッカー、給仕が決まっており、8日間変わらないとのことでした。チェックイン後、午後のショートドライブを希望すればすぐ行けるよと言われたので、荷物を置いて準備し、すぐ出発しました。

客の希望に合わせた対応をしてくれるようで、食事の時間も、食事の形態も(特に、朝食と昼食は、サファリの時間に合わせて柔軟に対応してくれました)できる限り要望を聞いたうえで対応してくれました。

部屋は広く、グレートジンバブエ遺跡の意匠を取り入れたデザインは、アフリカ風でありながら快適で、リビングはゆったり、ベッドルームは機能的、バスルームは広々、おまけにもう一つ別のトイレルームがありました。テラスにはプールがあり、そこからサンダウンクルーズや釣りができる湖(ダム湖)が眺められます。

ロッジテラスよりダム湖を眺める
ロッジテラスよりダム湖を眺める
ダム湖ビューのバスルーム
ダム湖ビューのバスルーム
全室独立コテージ、敷地内にニャラ、クリップ・スプリンガーは普通に来ました
全室独立コテージ、敷地内にニャラ、クリップ・スプリンガーは普通に来ました

サファリについては、森林もあり、岩場もあり、低木、平原と、多様なフィールドがあり、それだけでも楽しめます。ガイドさんに、希望を伝えると、日程に合わせて、狙えるものはしっかり狙ってドライブしてくれます。こちらも、見たいものがはっきりしているので、クロサイ、セーブル、リカオンを中心に希望しました。

リカオンは、サファリカー数台で協力して、1日かけて追いました。朝の発見から、昼のお休みの場所をある程度判断し、一旦ロッジへ戻り昼食。午後のサファリでもう一度リカオンを探し、見つけ(トラッカーさんを差し置いて私が見つけました)、狩り(失敗しましたが)まで追いかけました。ヌーを狙い、ヌーの群れに逆襲され、そこに象の群れが突入してきて、先頭の象に追い立てられるリカオンたち。命を懸けた動物の群れの対峙、緊迫した空気をひしひしと感じながら観察しました。

リカオン発見
リカオン発見
リカオンの昼休み
リカオンの昼休み
近距離でリカオン
近距離でリカオン

クロサイも、クロサイを目的に我々の車だけで探しに出ました。好む場所はわかっていますし、トラッカーさんは足跡で動きを予測します。運の良いことに、午前中でクロサイと遭遇できました。臆病なクロサイは、道を横切って素早く駆け抜けていきます。ガイドさんは車を止めて、トラッカーさんと相談し、ライフルをもって様子を見に行きます。戻ってきて、風下から観察できるように歩いて行くということで、音もたてず、体を低くしながらガイドさんについていきます。クロサイは、突進してくると最も危険な動物の一つなので、緊張しながら動きます。最終的には望遠レンズで画面いっぱいになる程度の距離でクロサイを観察できました。しばらく観察したのち、何か気になったのか、素早い足取りでドスンドスンと逃げていく姿までしっかり観察できました。

クロサイを追って、ウォーキングサファリへ
クロサイを追って、ウォーキングサファリへ
クロサイ
クロサイ

私たちは、ゴナレゾウ国立公園にも行きたかったので、ガイドさんとマネージャーさんにお願いしました。今回、多分、他のゲストとの兼ね合いで偶然8日間を通して私たちだけで車とガイドさんを占有できたので(本来、プライベートビークルはオプションで、1日数百ドルしたはずですが、他のゲストが家族できていたためか、8日間追加料金なしでプライベートビークル状態になりました)、ゴナレゾウにも1日旅行できました。こちらも、ガイドさんの判断で、有名なチロジョ・クリフの下だけでなく、一周して上までドライブしてくれました。崖の上からの光景はすばらしく、遠くが見渡せるだけでなく、下には象の群れも見えました。

ゴナレゾウ国立公園、チロジョ・クリフ上より
ゴナレゾウ国立公園、チロジョ・クリフ上より
崖の上から、ゾウの群れが見られました
崖の上から、ゾウの群れが見られました
ゴナレゾウ国立公園と言えば象の群れ
ゴナレゾウ国立公園と言えば象の群れ

また、ガイドさんからの紹介で、グレート・ジンバブエ遺跡にも1日旅行で連れて行ってもらいました。

この時は、サファリカーでなく、高級ランクルで、高速(といっても、人は歩くし、のろのろトラックもいます)を最高140km程度で飛ばして片道3時間かけて遺跡まで行きました。この時も、ガイドさんとトラッカーさんが専属でついてくれました。この日は、現地の学期末ということで、現地の子供たちが大勢遠足で遺跡を訪れていました。外国人観光客はあまりいません。世界遺産に登録されているのに、もったいないと思いました。なかなかツアーで行くことができない世界遺産のグレート・ジンバブエ遺跡です。いつか行きたいと思っていたこの場所に、思いがけず行くことができて本当に良かったと思います。

グレートジンバブエ遺跡
グレートジンバブエ遺跡
壁の内側を歩く
壁の内側を歩く

目玉となる動物以外にも、今までしっかり見ることができなかった動物や、このあたりでしか見られない動物も観察できました。ニャラはほかの地域はあまりいないようですが、ここでは自分の部屋の目の前まで来ました。コモン・ダイカ、スタイン・ボック、クリップ・スプリンガーも間近で見られました。エランドやクドゥ、ウォーター・バック、インパラなどは普通に見られましたし、運のいいことにセーブル・アンテロープも見られました。サイは、クロサイ、シロサイとも見られました。

肉食動物も、リカオン、ヒョウをはじめ、チーター、ライオン、ハイエナ、ジャッカルも見られました。充実したサファリを堪能しました。

リカオンを探す途中見つけた、セーブル・アンテロープ
リカオンを探す途中見つけた、セーブル・アンテロープ
ロッジに来たニャラ
ロッジに来たニャラ
ナイトサファリ、狩りを試みようとしていたライオン
ナイトサファリ、狩りを試みようとしていたライオン
グレート・ジンバブエに向かう途中、道を横切るチーター
グレート・ジンバブエに向かう途中、道を横切るチーター

日本へ旅立つ前日、ビッグファイブでヒョウのみ近くで見えなかったので、ヒョウを目的にサファリに出かけました。トラッカーさんも優秀で、遠目にヒョウを見つけてくれました。藪の中に入っていったので、動く速さと方向、獣道の様子を判断し、ライフルにしっかり弾をこめて、歩いて見に行きます。これも、スリル満点でした。トラッカーさんとガイドさんの真剣さを感じながらのウォーキングサファリは忘れられません。残念ながらこのときはヒョウを見られませんでしたが、ヒョウを目的にウォーキングサファリができるとは思っていませんでした。ガイドさんたちの力、自信を感じられたサファリでした。

ドライバー兼ガイドのブリーさん、トラッカーのアルフレッドさん
ドライバー兼ガイドのブリーさん、トラッカーのアルフレッドさん

その後、連絡があり、ロッジの近くでヒョウが休んでいるとのこと。そこまでドライブです(運転もなかなか見事でした。道の状況に合わせて、時には80km以上出して目的地まで向かいます)。現場では、ヒョウが岩場で寝ており、前方にはインパラの群れがいました。数台集まってヒョウがインパラを襲わないかと待ちます。残念ながら、とらえる瞬間には立ち会えませんでしたが(後ろ側にもインパラがいたようで、素早くそちらをとらえたようです)、インパラをとらえて戻るところは観察できました。ただ、今は暑いので食べないで、多分夕方食べるだろうと予想し、一旦昼食に戻り、再度その場に来ることにしました。私たちは、すでに多くの動物を観察できていたので、午後もヒョウの観察をしても大丈夫でした。他の車は、午後その場には来ませんでした。夕方、その場について、隠れているヒョウを眺めて1時間待ちました。すると、予想通り、日の入り近くにヒョウが動き出し、インパラを食べ始めました。私たちは、以前木の上に置いてあるインパラを動かすヒョウを見たことはありますが、こんなに生々しく食事をしているヒョウを見たのは初めてでした。ドライバーさんは、ヒョウが逃げない程度の位置を維持しながら、見やすいように、写真が撮りやすいように車を動かしてくれました。充実した時間を過ごすことができました。

獲物を狙うヒョウ
獲物を狙うヒョウ
インパラを食べるヒョウ
インパラを食べるヒョウ

飛行機で戻る日の午前中も、サファリができました。最後は、野鳥と決めましたが、なかなか目的の野鳥は見つかりませんでした。キヌバネドリにエボシドリが目的では、なかなか難しかったようです。

ライラックではなく、パープル・ローラー
ライラックではなく、パープル・ローラー
いつ見てもきれいなマラカイト・キングフィッシャー
いつ見てもきれいなマラカイト・キングフィッシャー

ただ、最後にサプライズがありました。サイの保護活動の作業をするので、目の前でサイが見られるとのこと。その場に急行します。先の方に、ヘリコプターが飛んでいるのが見え、そのあたりが目的地とのこと。だんだん目的地が近づいてきました。彼方に白サイの親子が見えます。親サイを地上部隊の人が追いやっているのが見えます。どうも、子供のサイをとらえるようです。ヘリが着陸し、許可が出て車を降りていくと、子供のサイの周りに数人の動物医やレンジャーがいて、健康状態をチェックしています。記録を取り、耳に切り込みを入れる手術をしています。耳の切り込みの数や形で個体識別を行っているそうです。プロジェクトのリーダーの方が、資料片手に解説をしてくれました。すべての検査と手術を終え、子供のサイを親に返します。母親のサイが近づいてきています。指示を受けて車に戻りました。その間40分くらいだったでしょうか。貴重な体験ができました。

上空のヘリからサイを探します
上空のヘリからサイを探します
シロサイの子どもを眠らせ、登録します
シロサイの子どもを眠らせ、登録します
登録後、自然に戻されます
登録後、自然に戻されます

最後の食事も、いつも通りのゆっくり時間をかけて楽しみました。朝食でも昼食でもどちらのメニューでも良いといわれたので、最後の昼食を楽しみました。その後、荷物を片付けチェックアウト。

今回の旅行で、改めて感じたことは、サファリは優秀なガイド(トラッカーも)が重要だということです。今回のガイドさんは、野鳥に関してはもうちょっとでしたが、その他に関してはすばらしいガイドさん、トラッカーさんだったと思います。運転技術もそうですし、確実に動物を見つける力、見やすいところへ車をもっていく配慮、危険回避能力(象の臭いで、発情期を感じ、私たちを象から遠ざけるように動いてくれた)、優秀なガイドさん、トラッカーさんだったと思います。ガイドのブリーさんが言うには、ジンバブエではシンギタのガイドが一番優秀とのこと。7名の枠のうち1つでも枠が空くと全国から面接にガイドが集まってくるのがここシンギタで、それもジンバブエで取得できるすべてのガイドライセンスを持っているもののみしか採用されないらしいです。私たちを8日間支えてくれたガイドさん、トラッカーさんもその名に恥じない、ガイドぶりだったと思います。心から感謝します。

また、ロッジに長期滞在すると、目的をもってサファリができるので、より深く楽しく動物観察ができると感じました。昨年旅行したザンビアもそうでしたが、ある一種の動物のために一日かけることができるのは、長期滞在ならではです。最低3泊はしたいものです。そうすると、ドライバーさんやガイドさん、スタッフさんともより仲良くなれて、旅行の思い出がより気持ちの良いものになります。さすがに7連泊の客は我々ぐらいだったので、スタッフの皆さんに親切にしてもらいました。そして、スタッフの皆さんが、私たちの好みまで理解して、飲み物や食事、レストランの座席まで配慮してくれました。Singita Pamushana Lodgeの皆さんに心から感謝します。

今回のロッジは、ハネムーナーにもおすすめです。本当に気持ちの良い、生涯記憶に残るハネムーンにすることができると思います。

昼はこんな景色でランチタイム
昼はこんな景色でランチタイム

帰国後、ジンバブエはクーデターにより、大統領が失脚しました。これにより、国の方針が変わり、より観光がしやすい国になってほしいと思います。

本当に素敵な旅行でした。手配の相談にのってくださった道祖神のスタッフの皆さん、特に紙田さん、ヨハネスブルクでお世話になった高達さん、ありがとうございました。