2019.8.23発 ヌー大移動の季節 マサイ・マラで徹底サファリ 10日間

8/23発「ヌー大移動の季節 マサイ・マラで徹底サファリ 10日間」に同行いたしました。

タイトル通り、8月のマサイ・マラはヌーの群れが集まるベストシーズン。マサイ・マラ国立保護区を南北に流れるマラ川を、命がけで渡る”川渡り“を見るために、世界中から多くの観光客が集まります。川岸に集結する何100万頭ものヌーの大群、1年に1度のご馳走を心待ちにするナイルワニ、対岸で待ち構えるライオン。アフリカの大地が育む生命のドラマを生で味わった、貴重な10日間となりました。

長い道のりを歩んできたヌーの群れ
長い道のりを歩んできたヌーの群れ

ケニアとタンザニアの国境をまたぐ広大なサバンナを、新鮮な牧草と水を求めて、1年を掛け移動を続ける、地球上でもっとも巨大な移動といわれるヌーの大移動。3月から6月にかけてタンザニアを北上してきた群れは、7月~9月、マサイ・マラを南北に流れるマラ川へ辿り着きます。
7月~9月といっても、大自然にはカレンダーはありません。その年の天候によって移動時期や場所は大きく異なり、昨年は、7月、8月にタンザニア側で降った雨により、群れの多くが引き返し、8月は、例年よりも川渡りが少なく、10月に川渡りがあったとの情報もありました。毎年、自然、ヌー達との真剣勝負なのです。

弊社では、できるだけヌーの川渡りに遭遇できるチャンスを増やすため、マサイ・マラに6連泊。さらに、宿泊いただくロッジも徹底的に選び抜いています。
マサイ・マラの中心部、マラ川を望む高台に建つ「マラ・セレナ・ロッジ」。川渡りポイントが眼下に広がる好立地で、毎年、川渡りの時期は1年以上も前から予約が入る世界的にも人気のロッジに3連泊。

マサイの家を模した、洗練されたデザイン。
マサイの家を模した、洗練されたデザイン。
エントランスからはマサイ・マラを一望できます。
エントランスからはマサイ・マラを一望できます。

さらに、ヌーが集まる時期は肉食獣もアクティブに動くことから、ハンティングなどのドラマチックなシーンを狙い、個体数、種類が多いといわれる東側エリアのテント型ロッジにも3連泊いただきます。

ゲルのような広々としたテント型ロッジ。
ゲルのような広々としたテント型ロッジ。
食事にも定評があり、どのメニューも絶品です。
食事にも定評があり、どのメニューも絶品です。

8月25日、マサイ・マラ到着日。ゲート近くのロッジで昼食を取り、マラ川を目指します。マラ川に掛かる橋を越え、マサイ・マラ西部に位置する「マラ・トライアングル」へ。東側エリアではまばらだったヌーの群れも、西側エリアは草原を埋め尽くさんばかりの数。

明日の渡りを期待できるかのようなヌーの大群。
明日の渡りを期待できるかのようなヌーの大群。

ヌーの川渡りといっても一度きりではなく、いくつものグループに分かれ、それぞれが新鮮な草を求め、マラ川を西へ東へと交互に渡りながら北上するといわれています。ここ数日間、川渡りの情報が無かったという事もあり、地平線遠くまで続く群れの様子から「明日、明後日」が勝負と判断。翌日は、朝、昼とお弁当を持って、サファリに挑むことに。ドライバーガイドたちからも、私たち以上に“川渡り”への意気込みが感じられました。

いよいよ、マラ川へ。朝日と共にゾウがお出迎え。
いよいよ、マラ川へ。朝日と共にゾウがお出迎え。
勝負前の腹ごしらえ。遠くにはヌーの群れ。食べ終えたら直ぐに川岸へ。
勝負前の腹ごしらえ。遠くにはヌーの群れ。食べ終えたら直ぐに川岸へ。
続々と川へと向かうヌーの群れ。
続々と川へと向かうヌーの群れ。
ヌーも、私たちもスタンバイok。ここからが我慢比べ。
ヌーも、私たちもスタンバイok。ここからが我慢比べ。

何百万頭ものヌーが川岸に集まっていても、渡るかどうかは確約できないのが、この川渡りの難しいところ。時には2時間も、3時間も、彼らが渡り出す瞬間を待つ必要があります。右に左に、ベストな場所を探し、いよいよ川に足を踏み入れてみても、そのルートが困難と判断すると引き返してしまう。川の深さ、崖の傾斜、さらにはカバやワニがいればなおさら、慎重に、慎重にルートを決めながらスタートします。

シマウマがスタートを切るのか、それともヌーが行くのか。約1時間コースを見定め、いよいよ1頭が崖を降り始めました。次に続けと続々と崖を降りていく大群。

勢いつけてジャンプ。
勢いつけてジャンプ。
崖を降りる途中で足を折ってしまうヌーも。
崖を降りる途中で足を折ってしまうヌーも。
小さな子どもも、背丈よりも深い河の中を、親に続けと渡ってきます。
小さな子どもも、背丈よりも深い河の中を、親に続けと渡ってきます。
川床が浅いため、シマウマさんの渡りは比較的のんびり。
川床が浅いため、シマウマさんの渡りは比較的のんびり。
20分ほど終了。サファリカーの後ろを見ると無事渡り切ったヌー達が。
20分ほど終了。サファリカーの後ろを見ると無事渡り切ったヌー達が。

午後は、ホテル近くのクロッシングポイントへ。

午前中とは比較にならないほど、岸を埋め尽くすヌーの群れ。遠く地平線のかなたからも、続々と長い行列を作り向かってきます。
午前中とは比較にならないほど、岸を埋め尽くすヌーの群れ。遠く地平線のかなたからも、続々と長い行列を作り向かってきます。
川の直ぐそこに待ち構えるナイルワニ。
川の直ぐそこに待ち構えるナイルワニ。
対岸の茂みに隠れるのはオスライオン。
対岸の茂みに隠れるのはオスライオン。

役者は揃った。スタートを切るのは誰か。車の中から、勝負の時を待ちます。ヌー達は、右に左に何度も行ったり来たりしながら、川の様子を調べては、ベストな場所を探しているよう。徐々に日差しも強くなり、ヌーと人間との根競べ。岩場が多く、飛び込んでみるものも足を滑らせ戻ってしまい、なかなか渡らない。結局、1時間半ほど待ってみるも、残念ながら日没前までに渡りを見ることはできませんでした。

2日目。朝早く朝食を取り、見学場所をロッジ近くのクロッシングポイントに絞り、勝負をすることに。

新たな1日の始まりです。
新たな1日の始まりです。
既に数等のヌーが川岸に。のんびりと給水中。
既に数等のヌーが川岸に。のんびりと給水中。
シマウマも水飲み中。
シマウマも水飲み中。
暫くすると、いつの間にか始まった川渡り。
暫くすると、いつの間にか始まった川渡り。
終了したかと思った瞬間、待っていましたかと言わんばかりの群れが茂みから。
終了したかと思った瞬間、待っていましたかと言わんばかりの群れが茂みから。
必死で崖を登る姿。
必死で崖を登る姿。
渡り切った後も、対岸に残る仲間を心配そうに眺めるヌー達。中には、川を引き返し、仲間を呼びに行く者も。
渡り切った後も、対岸に残る仲間を心配そうに眺めるヌー達。中には、川を引き返し、仲間を呼びに行く者も。
最初の渡りから約2時間。3~4グループが次から次へと渡っていきました。
最初の渡りから約2時間。3~4グループが次から次へと渡っていきました。
ヌー達の傍らで、水を飲むゾウの親子。
ヌー達の傍らで、水を飲むゾウの親子。
シマウマ、ヌー、それぞれがスタートポイントを探っています。
シマウマ、ヌー、それぞれがスタートポイントを探っています。
約40分後、ついに始まった川渡り。
約40分後、ついに始まった川渡り。
身をひそめながら、列に近づくワニの姿も。
身をひそめながら、列に近づくワニの姿も。
岩場が多く足を滑らせワニに食べられ命を落とすヌーも。
岩場が多く足を滑らせワニに食べられ命を落とすヌーも。
必死に川を渡り切ると、沿岸に待ち伏せているのは、昨日と同じオスライオン。
必死に川を渡り切ると、沿岸に待ち伏せているのは、昨日と同じオスライオン。
お腹を空かせている様子。
お腹を空かせている様子。
子どものシマウマを狙うも、残念ながら失敗。群れを離れたばかりの若いオスは、狩りが苦手なようです。
子どものシマウマを狙うも、残念ながら失敗。群れを離れたばかりの若いオスは、狩りが苦手なようです。
午後、さらに数を増やしたヌーの群れ。
午後、さらに数を増やしたヌーの群れ。

2時間以上待つも動きが無く、諦めかけた時。別の場所で待機していた、もう1台から連絡が。

しぶきを上げながら渡り始めるヌーの姿が。
しぶきを上げながら渡り始めるヌーの姿が。

あっという間に10分間の渡りは終了。最終的には、2日間で約4回もの川渡りを観察することができ、命をかけた野性の営みをまざまざと見せつけてくれました。

ツアーの一番の目的であった川渡りを見事にクリアし、翌日は、マサイ・マラ東側へ。クロサイ、ヒョウ、チーターなどの肉食獣・草食獣を狙います。

絶滅危惧種である貴重なクロサイの親子。シャイな性格のサイが、サファリカー近くまで近づいてくることはとても珍しいことです。
絶滅危惧種である貴重なクロサイの親子。シャイな性格のサイが、サファリカー近くまで近づいてくることはとても珍しいことです。
サファリカーの目の前、道を埋め尽くすヌーの行進。
サファリカーの目の前、道を埋め尽くすヌーの行進。

マラ川にかかる橋を渡り、東側へ。西側では、地平線遠くまで、見渡す限り広がっていたヌーの群れは、東側では疎ら。

羚羊類で最も大きいといわれるエランド。この時期はエランドが多いようで、エランドの群れをよく見かけました。
羚羊類で最も大きいといわれるエランド。この時期はエランドが多いようで、エランドの群れをよく見かけました。
水場で出会ったウォーターバック。
水場で出会ったウォーターバック。
オスのダチョウ。
オスのダチョウ。
朝ご飯を食べるバッファローの群れ。
朝ご飯を食べるバッファローの群れ。
伸びをするチーター。
伸びをするチーター。

ヌーの群れが集まるこの時期は、肉食獣たちもアクティブです。

捉えたばかりのヌーの子どもを食らうメスライオン。
捉えたばかりのヌーの子どもを食らうメスライオン。
獲物を探すアフリカソウゲンワシ
獲物を探すアフリカソウゲンワシ
おこぼれを待つハイエナ。
おこぼれを待つハイエナ。
おこぼれゲット。
おこぼれゲット。

マサイ・マラ滞在後半、出会いたいと探していたのが、マサイ・マラで有名なチーター5兄弟とヒョウ。

雨の中出会った、チーター5兄弟。仲間で寄り添い雨を凌いでいます。
雨の中出会った、チーター5兄弟。仲間で寄り添い雨を凌いでいます。
いつも一緒の5匹。
いつも一緒の5匹。
雨が止み、獲物を探し歩き出す5兄弟。残念ながら狙いは定まらず。
雨が止み、獲物を探し歩き出す5兄弟。残念ながら狙いは定まらず。

マサイ・マラ滞在最終日。ハイライトとして期待したいのは、前日に出会ったチーター兄弟のハンティング。昨日は獲物を捕らえることが出来なかった彼らがお腹を空かせていることは確実でした。

チーターファイブ。
チーターファイブ。
マーキングをしながら獲物を探して移動します。
マーキングをしながら獲物を探して移動します。

しばらく兄弟の動きを追いかけるも、雨が降り出し、いったん引き返すことに。午後、昼食を取りサバンナに戻ると、なんと、兄弟の姿が。

辺りを気にしながら仕留めたばかりのシマウマを食べる兄弟。
辺りを気にしながら仕留めたばかりのシマウマを食べる兄弟。
まだ荒い息。
まだ荒い息。

残念ながら、ハンティングシーンは逃してしまいましたが、前日からお腹を空かせていた5兄弟が無事に、食事にありつくことができ、私たちも一安心。また、次も元気な彼らの姿に出会えることを祈って。

東側に移動してから探し続けていたヒョウ!茂みの影から発見。
東側に移動してから探し続けていたヒョウ!茂みの影から発見。
木の上でくつろぐヒョウも。
木の上でくつろぐヒョウも。
サバンナで食べた絶品朝食。
サバンナで食べた絶品朝食。
一瞬と同じ景色はないサバンナ。
一瞬と同じ景色はないサバンナ。
長い1日の終わり。空から1筋の虹。
長い1日の終わり。空から1筋の虹。

結果的に、ツアーの一番の目的であった、ヌーの川渡り、そしてヒョウ、クロサイというビック5も達成。実に、中身のぎっしり詰まったサファリ旅となりました。「待つ」「耐える」時間が非常に多かったのですが、決定的な瞬間に出会うためには、このレポートでは伝えきれないほどの多くの時間を動物たちと共有する必要があり、それこそがサファリの面白さだと感じました。

6日間のマサイ・マラ滞在と聞くと長く感じるかもしれませんが、広大なサバンナに暮らす野生動物の一瞬を捉えるには、決して長くはありません。

サバンナに沈む夕日
サバンナに沈む夕日

川で命を落としたヌーの骨は、時間を得て、やがて川の栄養となり、自然に還元されるそうです。ヌーの川渡りという生と死のドラマを通して、過酷なサバンナで生きる野生動物の強さと自然の摂理、やさしさを体験することができました。

川渡りが見られるかどうかは神のみぞ知るですが、この時期の迫力ある命の営みを間近で味わう体験は、訪れる価値ありです。

早速、来年のツアーも発表しております。
■【特別企画】ヌー大移動の季節 マサイ・マラで徹底サファリ 9日間

ぜひ、ご参加ください!