2018.8.10発 キリマンジャロ登山 マラングルート 10日間

弊社の看板ツアーの一つでもあるキリマンジャロ登山ツアーですが、毎週金曜日出発の設定、2名様から催行、基本的に添乗員同行なし(10名様以上で同行)、という内容のため、7~9月のシーズンでも添乗員同行のツアーとはならないことが多いのですが、今年は久々に多くの方々のお申込みをいただき、添乗員同行で催行となりました。現地ガイド時代から通算70回を超える回数キリマンジャロを登っている私にとっても、実に4年ぶりの登山となりました。

弊社のツアーでは、現地到着後にまずアルーシャ国立公園に1泊し翌日はサファリを行います。これは①空路移動の疲れをとる、②万が一荷物が届かなかった場合でも翌日受け取ることができる、という2点を考慮してのことなのですが、登山を開始するのは現地到着3日目からになります。アルーシャ国立公園では、いわゆるサファリの大物(ライオン、チーター、ヒョウ、ゾウなど)はほとんど期待できないのですが、森と平原、カルデラ湖が主体の公園でキリンをはじめとする草食獣やフラミンゴなどの鳥はご覧いただけます。体力を回復させ、現地の気候と時差にゆっくり体を慣らすにはもってこいの滞在先です。時にはブッシュバックやレッドダイカーなど、サバンナが主体の公園ではまず見ることのできない草食獣もご覧いただける場合があります。

タンザニアの国獣キリンが多くみられるアルーシャ国立公園
タンザニアの国獣キリンが多くみられるアルーシャ国立公園

さて、本番のキリマンジャロ登山ですが、このツアーではツアー名にも謳っているように山小屋泊のマラングルートを利用し、4泊5日の行程で登る内容となっています。高度順応のために1泊増やして5泊6日で登った方が良い、という意見もありますが、私の経験上ホロンボハットに延泊されて高度順応がうまくいくか、より体調が悪くなるかは五分五分といったところで、最短速攻日程で登ってしまった方が上手くいくケースも同じようにあることから、弊社のツアーでは最短日程の10日間の内容で企画を続けています。

ホロンボハットからの登り。4000m付近で徐々にきつくなってきます
ホロンボハットからの登り。4000m付近で徐々にきつくなってきます
林立するジャイアント・セネシオ越しのキボ峰
林立するジャイアント・セネシオ越しのキボ峰
ザ・サドルの高地砂漠。比較的フラットですが足が重い
ザ・サドルの高地砂漠。比較的フラットですが足が重い

今回のツアーでは、ご参加いただいた12名様のうち、ウフルピーク登頂が7名様、ギルマンズポイント到達が4名様、残念ながら途中(5300m付近)で断念された方がお一人と、最終的にはまずまずの結果で登山を終えることができました。もちろん今回も怪我人・死者ゼロ。日本の夏山登山程度の技術で登れる、といわれているキリマンジャロですが、毎年少なからず死者も出ており、決して登るのが簡単な山ではありません。今年の9月にも日本人登山者がお一人亡くなっています。特別な技術は不要といっても6000m近い標高の山ですので、ものすごく体力はいりますし、高山病対策も必要です。ただし、高山病が原因の死亡事故はほとんどなく、循環器系や呼吸器系に異常がある方が危険な状況に陥り、死亡事故につながるケースがほとんどです。そのため、弊社ではキリマンジャロ登山ツアーにお申込みをご希望の皆さん全員に、必ず健康診断を受診いただいています。何はともあれ、今回も無事にツアーを終え、かつご参加者の皆様と現地のタンザニア人スタッフのお陰で、和気あいあいと楽しく登山を終えることができたこと、感謝します。

ギルマンズポイント5685mには夜明け前に到着
ギルマンズポイント5685mには夜明け前に到着
マウェンジ峰の向こうの雲海から昇ってくる朝日
マウェンジ峰の向こうの雲海から昇ってくる朝日

山中の設備は少しずつ新しくなっており、ホロンボハットではプライベートルームを備えた新しい小屋を建造中でした。山中のかなり標高の高い場所でも工事車両を見かけ、ゆくゆくは3720mのホロンボハットまで一般車が入ってこられるように整備し、シャワールームを備えた国立公園が運営するロッジも建造予定とのことでした。今後は、登山をされない方でも比較的楽にホロンボハットまで赴き、より間近に氷河を戴いたキボ峰を望むことができるようになるかもしれません。

プライベート小屋の建築資材を運び、登山道を走るトラック
プライベート小屋の建築資材を運び、登山道を走るトラック

キリマンジャロ登山 マラング・ルート 10日間

羽鳥