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―― ジャンボ!疲れているところに悪いけど、話を聞かせて下さい。
PETER どうぞどうぞ。疲れてなんかないよ。
GEORGE ハクナマタタ(問題ないよ)
―― では、早速。二人はどうしてこの仕事を選んだのか教えて下さい。
PETER まず、色々な文化を持つ人々に会いたいと思っていた、というのが一番大きな理由だね。それに、小さい頃から野生動物のことが好きで、彼らに関する知識も豊富だったのも関係してるだろうね。
GEORGE サファリ・ドライバーという仕事は本当に魅力的だからさ。この仕事をしていると、世界中の人々と知り合えて、彼らの文化に触れることができる。美しい景色、野生動物、鳥たち、植物たちを見て楽しんでもらいたい。
PETER それに、旅が好きだというのも大きな理由の一つ。毎日同じ、事務所の中に閉じこもって働くなんて僕にはきっとできないだろうし。
―― どうやってサファリ・ドライバーになったの?
PETER ケニアで働く全てのサファリドライバーは、ウタリ(スワヒリ語で観光)・カレッジという、ケニア唯一の専門学校のガイド科で、3〜6ヶ月間、ケニアの事、動物の事、なんかを学ぶんだ。そうやって、ライセンスを取得するんだ。もちろん、僕やジョージもね。
GEORGE そう、だからピーターは僕の先輩。国立公園なんかですれ違う他のドライバーもみんな顔見知りってわけさ。
―― そうなんだ。確かに知り合いが多いなぁ、っていつも思ってたよ(笑)では話を変えて、サファリドライバーをしていて「よかったな」と思うことは?
PETER 一番嬉しいのは、ケニアの動物を見に、たくさんの人々が世界中から来てくれること。君たちがはるばる日本から来てくれるようにね。
そして、我々が一生懸命探した動物たちを見て、喜んでくれることかな。
GEORGE ピーターの意見とほとんど同じだね。お客さんが喜んでくれると最高に嬉しいね。
―― ケニアには雨季と乾季があるけど、二人から見てどちらがサファリに適してる?
PETER それは「目的次第」の一言に尽きるね。色々な目的を持ったお客さんが、ケニアに来てくれるから。
GEORGE たくさんの動物を見たい人、写真を撮りたい人、花が好きな人、鳥が好きな人・・・
PETER 写真を撮るにしても、動物を中心とした人は乾季が良いって言ったり、風景まで気にする人は、緑豊かな雨季の一瞬に全てを賭けるしね。
GEORGE そう雨上がりのサバンナ、日が射して、草木のしずくが輝き、虹なんかが出てごらん、最高!一番美しいよ。いつ雨がやむのか、雨雲が晴れるのか、動物たちが姿を現すのか、色々条件が揃わなければならないけど。
PETER お客さんの望んでいるものを探すのに、いつが難しいとか、いつが簡単だとかは無いね。もちろん、4月に「ヌーの川渡りが見たい!」って言われたって無理だけど。(ケニア側のヌーの川渡りは通常7〜9月)
―― サファリをしている時に思うんだけど、地図も標識もない、広大なサバンナを、どうしてあんなに自由自在に走り回れるの?迷わない?
GEORGE もうそれは経験だよ。場数を踏んで体で覚える。長年かけて積み上げた知識が全てさ。
PETER 季節、水場の有無、天候、時間、周囲の状況など、全てを細かく分析して、頭にインプットされている地図と照合して、動物を探すんだ。
GEORGE 学校でも1泊2日の研修旅行しかないからね。あとは独学。ドライバー同士で情報交換したりね。
―― 休みの日は何をしてる?
PETER 友達や家族としゃべったり、小さな自分の菜園で育ててる野菜なんかの世話をしたり、のんびりしてるよ。あとは、カメラ屋に行って自分の撮った写真をセレクトしたり、現像したりもするね。
GEORGE 僕も、自分の菜園に行ったり、教会に行ったりだ。あとは家族で映画を見たり、家でサッカーを観ることも多いな。
―― それでは、最後に未だケニアに来たことのない日本のお客さんに向けて一言。
PETER まだ、来てない人にか・・・、彼らに言いたいことは、「まず、来てみて下さい」という事。ケニアにはたくさんの魅力があります。野生動物、大自然、美しい景色、フレンドリーな人々。あなたをきっと満足させることでしょう。
GEORGE その通り。ケニアは楽しいことが色々つまったパラダイスです。是非、一度足を運んでみて下さい。私たちはあなたたちを大歓迎しますよ!
―― わかりました。疲れているところ、ありがとう。また明日もよろしく。
PETER GEORGE
オッケー。ララサラーマ(おやすみ)
06 MAY 2006 at Masai Mara |