アフリカ旅行の道祖神

ベナンの旅行情報

ベナン概要
ダホメー王国とブードゥー教発祥の地
日本語の表記は、ベナン共和国。通称、ベナン。1960年の独立当初はダホメー共和国。ダホメーは国土南部の限られた地域を指す名称で、全域を示すには不十分だったため、ダホメーが面していたベニン湾から国名を採用、1975年にベナン人民共和国が成立。その後、1990年社会主義の放棄と共に現在の国名となった。
フォン人の居住エリアに、ダホメ王国が成立(17世紀)。ダホメ王国はヨーロッパ商人との奴隷貿易を主な収入源にして銃火器を輸入、18世紀を通して周辺の国を軍事的に攻撃して繁栄した。ダホメ出身のフォン人奴隷は、アメリカ大陸のフランス領の黒人奴隷共同体の中で文化的中心となり、奴隷の子孫であるのトゥーサン・ルーヴェルチュールがハイチ革命を担うなどの出来事があった。
19世紀に入り、ヨーロッパ諸国のアフリカ分割と奴隷貿易の廃止のため、財政が破綻、最終的にはフランスによって1894年に征服、植民地となった。
1960年にダホメー共和国として独立。しかし42の民族集団が存在するためか、民族抗争が続き政情は動揺、クーデターも頻発した。1972年の5度目の政変でマチュー・ケレク政権が成立。ベナン人民共和国として社会主義路線を標榜し中国に近づく。後、ケレク政権は経済運営に失敗し、1990年代の社会主義陣営の崩壊を受け1990年にベナン共和国に改称、複数政党制、三権分立、大統領制を導入し2名の歴代大統領を選出、ヤイ・ボニ大統領が現職の3代目。
国民の大半が農業に従事する農業国で、綿花、パームオイル、トウモロコシなどが栽培されている。
人口の約65%が地域固有教宗ヴォドゥン(ブードゥー教)を含む、伝統宗教を信仰。現在、ベナンの国教であるヴォドゥン(ブードゥー教)は、ダホメー王国時代のフォン人によって成立し、ベナンが発祥の地とされている。16世紀から始まった奴隷貿易とともにアフリカから持ち込まれた宗教観念が、ハイチにてブードゥー教(ハイチにて転訛)へと融合・発展し、キューバ、ブラジル、北アメリカへ広がったと言われている。1992年にベナン国教となり、毎年1月10日は国を挙げてのヴォドゥン休日となっている。
主にソンガイ帝国とハウサ人の商人によってもたらされたイスラーム教と、ポルトガルによってもたらされたキリスト教も信仰されているが、ヴォドゥンとオリシャは信仰され続け、あるいは習合し両宗教の中に組み込まれてもいる。
ベナンの国情報
正式名称 ベナン共和国 / Republic of Benin
元首 パトリス・タロン大統領 /
人口 約1,148万人(2018年)
首都 ポルトノボ / Porte Novo
民族グループ フォン、ヨルバ(南部)、アジャ(モノ、クフォ川流域)、バリタ、プール(北部)、ソンバ(アタコラ山地、トーゴ間)等46のグループ
言語 フランス語(公用語)
宗教 イスラム教(27.7%)、カトリック(25.5%)、プロテスタント(13.5%)、ブードゥー教(11.6%)、その他キリスト教(9.5%)、その他伝統的宗教(2.6%)
面積 112,622㎢ (北海道と九州を合わせた程度)
ビザ ビザ(査証)について』のページをご覧ください。
電気・電圧 220-50Hz:B/B3/C/SE
通貨 セーファーフラン(XOF)
1XOF = 0.18円 ※2020年3月現在
国旗
ベナンの国旗
社会主義政権崩壊とともに独立当時の汎アフリカ色の国旗を復活。 黄色は北部のサバンナを、緑は南部の椰子林を、赤は祖国防衛のため死んだ勇士を表している。
気候 ベナン湾一帯は高温多湿の熱帯雨林気候で、雨期は4~6月と9月下旬~10月下旬の年2回。 首都ポルト・ノボの年平均気温は27℃で、2~4月が最も暑い。 アタコラ地方の一部は豪雨に見舞われることもある。中部はサバナ気候、北部日中気温46℃に達することもある乾燥気候。
交通事情 幹線道路は概ね舗装されていますが、穴ぼこが多くあまり良くない状態です。 地元の方々の安価な国内移動手段としては、乗り合いのバス(ミニバス)やタクシー(基本4人乗り)、 ちょっと贅沢なケースで貸切タクシーになります。 主要都市間は、10数社のバスを運行しています。多くのバスは朝早く出発、午後や夕方に目的地に到着しま す。 ほとんどのバス会社では前売り割引があり、乗車前日に各バス会社の営業所で切符を買うと、比較的安くなりま す。ただし、コトヌーではバス会社によって、行き先によっても乗り場がまちまちで事前に充分な確認が必要。 バスはエアコン付き、エアコンなしの別もあり、もちろん料金も変わります。 比較的大きい都市内では乗り合いバイク(ゼミジャン)が縦横無尽に走っています。運転手はユニフォームを着 ており、コトヌーは黄色、ボイコン・アボメーは紫色など、各都市によって色が異なる。 鉄道は、ベナン・ニジェール共同鉄道交通機構公社が、コトヌーからボイコン、ダサズメ、サベ、パラクへ 運行している。コトヌー~パラク間の所要時間は10~12時間。車内にトイレ設備があり、ドリンク類の車内販売 もあるので比較的快適な列車の旅が楽しめます。 航空路は、コトヌー~パラク間のみCOTAIRが、14人乗り小型飛行機で週4便の定期便運航を始めています。
電話のかけ方
日本からかける場合
国際電話認識番号+229+市外局番(0を取る)+電話番号
日本にかける場合
国際電話認識番号+81+市外局番(0を取る)+電話番号
ベナンへの行き方
空路の玄関口はコトヌー
1. アフリカルート
  • エチオピア航空 アディスアベバ経由が週2便運航。
2. ヨーロッパルート
  • エールフランス パリ経由が毎日運航。
  • ターキッシュエアラインズ イスタンブール経由が毎日運航。
3. その他
  • モロッコ航空 カサブランカより週4便運航。
  • エチオピア航空 バンコク・アディスアベバ経由が週4便運航。
2018.4月現在

ベナンの見どころ

アボメー
かつてのアボメー王国の都。街の入り口にはアボメー王国の王様だったベンハンゼンの銅像がある。ベナンで唯一のユネスコ世界遺産で、歴代12人の王たちが築き上げた12の王宮が存在する「アボメーの王宮群」の他、グレレ王の墓などがある。王宮はすべて日干し煉瓦を積んで建てられ、王が交代するごとに増築が繰り返された。竜巻によって大きな損害を蒙り、全体が現存しているのは2つの王宮のみ。支援も受けて、当局によって復旧作業が引き続き進められている。王の死後は40数人の女性が生け贄に捧げられたといわれている。奴隷売買で王国がヨーロッパ商人から奴隷の代償として得た大砲も展示されているが、大砲一門につき女性なら21人、男性なら15人が支払われたといわれている。ベナン王は女性だけで構成された部隊(軍隊)を持っていたことでも有名で、ヨーロッパ製の武器で武装した彼女達の謁見式もこの庭で行われていたと言われている。残念ながら王宮は写真撮影禁止。

ウィダとヴォドゥン(ブードゥー)
奴隷貿易が行われていた時代には、ベナンや周辺の地域から多くの奴隷がここから北アメリカやカリブ諸島、ブラジルなどに連れていかれた。ベナンの文化や歴史を知るためには訪れたい場所の一つ。「ブードゥー(あるいは「ヴードゥー」)」という呼び方は英語で、ハイチや西アフリカではヴォドゥンと呼ばれている信仰。ヴォドゥンとはベナンの主要グループ、フォン人の言語で「精霊」の意味。ヴォドゥンはベナンなどの西アフリカで広く信じられており、ベナンの国教となっている。 キューバのサンテリアやブラジルのカンドンブレ、マクンバといった信仰の親戚である。これらは、現在のベナンから連れ去られた奴隷達の信仰がキリスト教(主にカトリック)と習合したもの。 「宗教」と規定されることも多いが、教義や教典がなく、また宗教法人的な教団も皆無、布教活動もしないため、「民間信仰」と言う方が実際に近い。儀式は太鼓を使った踊りや歌、動物の生贄(いけにえ)、神が乗り移る「神懸かり(トランス)」などからなる。儀式を取り仕切る神官は、「オウンガン(Houngan)」と呼ばれる。このヴォドゥンの聖地はウィダで、聖なる森(Forest de Sacret)には独特の姿をした神々の像が並べられているのを目にすることができる。このウィダには、ウィダ歴史博物館(建物も元ポルトガル要塞)、奴隷街道と帰らずの門など悲しい歴史を偲ばせる見所もある。

ポルト・ノボ
ベナン第2の都市、また憲法上の首都で国会もおかれていますが、国の機関のほとんどはコトヌーにあります。ポルトガル人の建設したポルト=ノボ(ポルトガル語で「新しい港」)が起源の町。その後、フォン人の興したポルト・ノボ王国の首都となり、内陸部のダホメ王国と対立しながら奴隷貿易で繁栄しましたが、19世紀にフランスの支配下に入りました。1960年にダホメ共和国が独立するとその首都となり、現在もポルト・ノボ王国のトファ王王宮跡が現存しています。

ガンヴィエ
コトヌー近郊、ノコウエ湖の水上集落。4万人のアイゾ人が暮らしている。彼らがここに住み着いたのは奴隷貿易から逃れるためだと言われている。水上に木の杭を打ち、多くの人は漁で生計を立てている。家はもちろん、学校、病院、警察、銀行も全て水上。アフリカ唯一の水上集落であるこの町は、アフリカのべネチアとも言われ、西側のアボメー・カラヴィからボートや丸木舟で巡ることができる。
ベナンを訪問するツアー
2件のツアーが見つかりました。
隣り合う2つの小さな国。観光地だけではなく人々の暮らし・文化もツアーのハイライトです
6/7(金)、7/12(金)、8/9(金)他 出発
隣り合う2つの小さな国。観光地だけではなく人々の暮らし・文化もツアーのハイライトです
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